岡山県瀬戸内市邑久町虫明

2020年11月30日


日本の海岸、湖に戻る
日本の海岸、湖』 これまでに訪れた島々を山の中腹から眺めたくて行ってみた。
大平山・野鳥の森
  目的は山歩きでも無く、野鳥観察でも無く、山の中腹からこれまで散策した ”鹿久居島”、”長島”を離れた所から展望したかっただけである。 今日は天気予報通りに雲一つ無い晴天であったが、お陽さんの角度が悪いのか、モヤが掛かった様な写真写りとなってしまった。
大平山・野鳥の森
  低山とは言え、久し振りの山歩きなので、登山靴を履いて歩いた。 やはり登山靴は歩き易かった。 半島を半周して、いろいろな地点から多島の景観を見たが、結局、最後の県道から見た多島美が一番綺麗だったと思った。 何を延々と歩いたのか馬鹿らしくなってしまった。
大平山・野鳥の森
おおひらやま・やちょうのもり
Road Map :岡山ブルーライン(県道397号線)を鶴海ICで下りて岡山いこいの森に向かう。
Route Map:基本は大平山野鳥の森遊歩道歩きであるが、最奥から海岸に向かう林道に入る。

”野鳥の森”の遊歩道だけなら1時間もあれば周回出来るらしいが、多島を見たくて大きく周回した。
道路に立っていた簡易地図は簡易過ぎて、まったく参考にならなかった。
”岡山いこいの村ホテル”の広い駐車場に車を停めさせて頂いて、
10時32分に歩き始める。 今日は最高に良い天気である。
県道を歩くこと5分程で、県道は終点となり、遊歩道の入口があった。
”いこいの村”からは舗装された県道が続いており、緩やかに上って行く。
標高262mの低山である ”大平山”までは、結構な階段道が続く。
この階段道が展望台となり、振り返ると多島美の海を見ることが出来た。
常緑樹のトンネル状の中、整備された遊歩道を穏やかに登って行く。
松の木が邪魔していたが、階段途中から振り返り見ると、今年の5月に訪れた2島からなる ”長島”が望めた。
同じく ”長島”の東側の島を見る。
今日は雲一つ無い良い天気なのに、もやった様な景観になってしまっている。
海面一杯に ”かきの養殖いかだ”が並び瀬戸内の風情を出している。
階段道で高度を稼いで行くと少しづつであるが、島の景観が変わって行く。
登り切ると ”三角点”があった。 周囲に何の表示もなかったが、
これが標高262mの ”大平山”の三角点なのだろう。
擬木で整備された階段道が続く。
山頂は真っ平で林道跡の様な幅広い道となっていた。
残念なことに樹木が生い茂り海岸線がまったく見えなかった。
座りたくない感じの休息ベンチが整備されていた。
数ヶ所にあった案内板は野鳥の見分け方の解説板であった。
”野鳥の森”を象徴する ”野鳥観察小屋”が見えて来た。
林道跡の様な幅広い遊歩道を進んで行く。 ササ藪越しに ”久々井湾”
方向の島々が見えたが、写真を撮る程には見えていなかった。
”野鳥観察小屋”は築何年なのだろうか。 老朽して立入禁止となっていた。
野鳥の観測には興味が無いので、ここは通り過ぎる。
野鳥の鳴き声は沢山聞こえるが、姿は一向に見えていない。
踏み跡は確認出来たが、荒れており、立ち入る道ではなかった。
”野鳥観察小屋”から更に進んで行くと、分岐となり、北方向の道はロープで
封鎖されていた。 立入禁止とも、行き止まりとも表示されていなかったので、
興味本位で立ち入ってみる。
しばらく進むと鉄条網に囲われた所に出た。
鉄条網の中は牧場跡地の様に見えた。
ここを下れば遊歩道に戻れる感じがしたが、踏み跡もナビテープも無いので、
ここは冒険はせずに引き返すことにした。 おれも歳をとったなあー!
正規の遊歩道は快適な歩きが出来た。
無駄な時間を費やして、正規の遊歩道に戻る。
車でも走れそうな地道の林道が続く。
どこに行く道か判らないので最悪は引き返しが必要になろう。
緩やかに下り続けると林道に出た。 右側に進めば ”いこいの村”に戻れる
のであるが、もっと海岸線を見たくて、左側の未知の林道を進むことにした。
先程の立入禁止の牧場跡を下れば、ここに出られたと思う。
狙い通りに島々が望める林道に出たが、樹木が茂り、海岸への展望が得られる地点は少なかった。
数少ない展望地からは ”曽島”、”鴻島”周辺の島々が望めた。
今年の5月に訪れた ”鹿久居島”に架かる2つの橋も見ることが出来て、大感激であった。
”鹿久居島”、”頭島”は、この地図の東側にある。
高台を見付けて、展望を得る為に上って見る。
林道沿いからは樹木が生い茂り、島々への展望が得られる場所がほとんど無い。
再び ”長島”が見え出したので、半島を半周したことになる。
山方向に向かう分岐が出来て、”いこいの村”へのショートカットかも知れない
と思ったが、表示がまったく無く、無駄な歩きになるのかも知れないと思い、
この道に入るのは躊躇してしまい、無難な林道を進むことにした。
林道は車でも走れる状態であるが、角の鋭い石が多い地点もあるので、
パンクには気を付けて走る必要がある。
雲一つ無い晴天であったが、徐々に薄雲が出て来た。
今年の5月に車で ”邑久長島大橋”を渡ったのはよく覚えている。
何やら大きな入り江と広い砂浜が出て来た。
この時点ではまったく知らなかったが、上部に ”パラセール”のランディング場があり、
この広い砂浜が着地点になっている様だった。
歩いて来た林道を振り返り見る。 ここは海抜0mであるが、
ここまでの林道は海抜のある地点を歩いて来た。
ここで初めて海抜0mの海岸に立つことが出来た。
林道は再び少し高い地点を通って行く。
養殖のカキは既に引き上げられているのか、作業船は1隻も見られなかった。
林道脇に立っていた色褪せて読めなくなっていた観光案内板。
「迫門の曙」”日本の朝日百選 景観眺望地”と書いてあった。
この後、県道でも同様に案内板を見ることが出来た。
林道はパラセールの送り迎えの車が度々走っている様であった。
墓地の周囲にも樹木が茂り、良い展望は得られなかった。
海側の高台に墓地があったので、展望を得られるかも知れないと寄ってみる。
墓地から一番良かった展望。
歩き続けること2時間48分。 やっと国道465号線に出ることが出来た。
自分が選んだコースとは言え、これがゴールでは無く、ここから
”いこいの村”までの舗装道路歩きが残っているのだ。
”いこいの村”までの県道あるきは、きつい上りが続く。
案内板の立っている位置からは案内板の写真と同じ景色を見ることが出来た。
道路から見たパラセールの着地点と、常に見えていた ”小豆島”
何の施設も建っていないいないお粗末なパラセールのランディング場。
愛好家が勝手に作った私設なのか?
”いこいの村”の手前に遊歩道の東出口があった。
出口となっているが、どちら側から散策しても問題は無い。
この遊歩道を使えば1時間程で周回出来る。
14時08分、3時間36分にて ”いこいの村”の駐車場に戻る。
駐車している車の数は出発時とまった変わっていなかった。
”いこいの村”の前に表示されていた海抜表。
山歩きとしてはへでも無いが、海抜0mから、ここまで歩いて来たのだ。
散策時間:周回3時間26分
道路沿いに同じく「迫門の曙」の新しい案内板が立っていた。